自動車
塗装前の車体研磨工程で異物付着率が74%低減
自動車メーカーの塗装ラインでの事例
大手自動車メーカーでは、車体塗装の直前で自動車ボディの美しい面を出すために車体を研磨する工程があります。この工程で完璧な自動車ボディの美しい面を作り出し、その後は塗装が完成するまで一切の異物(ホコリ)が付着することは許されません。 研磨した粉塵や環境に浮遊する異物がボディに付着した場合には、ウエスで拭き取ったり回転する羽根で擦って取り除いて対応していたのですが、これらのやり方では静電気で付着した異物を効率的に取り除くことができず、塗装不良に繋がってしまっていました。 |
そこでこの工場では、空間トリンクにより異物付着を防止する対策を採用しました。自動車ボディが搬送されるラインに沿って、上部に空間トリンクを設置します。すると、作業エリアがイオンで満たされ、環境浮遊異物と研磨により発生する粉末の静電気を常時中和して付着量を劇的に抑えることが可能になりました。その効果を確認したところ、異物付着量は74%低減していました。加えて、異物と自動車ボディの間の静電気による吸引力を限りなく弱めることができるため、たとえ表面に引っかかった状態で異物が付着してしまったとしても、簡単に除去することができるようになりました。これにより、最終的な塗装不良の大幅削減に成功しました。