化学・素材
FPDガラス製造工場で異物不良が激減しクレーム「ゼロ」に
ディスプレイ用ガラス製造工場での事例
大手ガラスメーカーのFPD用ガラス製造工場では、大面積パネルの全面で異物付着が許されないということで、対策に追われていました。異物付着を引き起こす最大の原因はガラスパネルが帯びた静電気であったため、本工場では大量のバータイプイオナイザー(除電器)を装置に設置して対策を実施していました。 ところが、当初使用していたイオナイザー(除電器)が圧縮空気やファンエアを用いる有風除電タイプであったことから、クリーンルーム、装置内の気流がかき乱されて異物が舞い上がり異物付着は逆に増えてしまうという状態でした。また、加熱炉から出てきたガラスパネルの除電をする際に有風イオナイザを使用すると温度が急減に冷やしてしまうという問題があったため、ガラス製造工程全体を通して静電気対策を施すことができずにいました。 |
以上の背景から、ガラス生産には有風イオナイザー(除電器)は適さないという声が高まりTRINCの無風イオナイザーを採用するに至りました。TRINCの無風イオナイザーは無風動作でありながら高い除電能力を有するため、有風イオナイザーと置き換えることで異物付着を大幅に減らすことに成功し、その結果異物不良のクレームがゼロになったということです。
さらに、TRINCのイオナイザー(除電器)が搭載する放電針(電極針)清掃機構であるワンタッチクリーナや自動クリーナにより装置の中に設置したイオナイザーのメンテナンスが簡便に実行できるようになり、イオナイザー(除電器)を大量に使用するガラス生産工場には欠かせない機器であるとのお言葉をいただきました。