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静電気の物理

2-5 静電気の測り方

静電気の測り方

 
静電気の測定とは、一般的に電荷の測定のことをいいます。測定器具としてはクーロンメータ(電流積分法)やファラデーケージなどがあります。 
 

 
 クーロンメータは、たまっている静電気を所定のコンデンサに電流として流し込み、その電流を積分して帯電電荷量を測定するものです。ただし、帯電している電荷を電流として放電させるため、測定することにより元の帯電状態は壊され二度と測定できない破壊検査です。 

 
ファラテーケージ法は、外側が接地された二重円筒導体容器を用いて、内側容器に被測定物を入れます。そのときの内側容器の電圧上昇分で帯電電荷を計算するものです。古くからよく知られた方法ですが、原始的な方法のため、実験室ならともかく工場などでは実用的とはいえません。 
 
 一方、電位計としては、検出電極を電界方向に振動させ交流電圧を起こし、これを増幅整流して直流に変換し読む振動容量型電位計がよく知られています。 
 また、開口部に外部導体と接地されたシャッタを設け、これを開閉するシャッタ法があります。 
 
 シャッタ法には、筐体に開口部を設けてモータの羽で開閉し、その奥に検出電極を置き、電気力線により誘導された電荷を測定する回転セクタ法や、音叉の先につけた薄膜のシャッタを音叉の共振周波数で振動させてシャッタ内部の検出電極に電気力線を入れたり止めたりする音叉シャッタ式などがあります。 静電気が帯電しているかどうか、その帯電量が多いか少ないかをアナログ的に観察するなら、別項で述べた「箔(はく)検電器」や「髭の毛人形」による観察という方法があります。

 
静電気を除去する製品
バータイプ   デスクトップタイプ   ハンディタイプ

TAS-311 BAM
 
 
TAS-812 SMT
 
 
TAS-21 GCB

 
静電気が原因の問題と解決事例
ホッパー内の材料が
静電気で貼りつく
  更衣室での静電気による
毛髪付着がなくなった

 
 
a静電気による
電子基板の破壊を防止
  作業中の
静電気ショックをゼロに
 
 
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この記事を書いたのは
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監修
経歴
高柳 順
名古屋大学大学院工学研究科量子工学専攻卒(工学博士)。専門は量子工学・応用物理学。名古屋産業科学研究所研究員やアイシン精機(現アイシン)を経て、株式会社TRINC(トリンク)現社長。
 

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